当方見聞録「上海紀行4」
上海最終日

 少し時間があったので散歩でもしようと街へ出てみました。
 泊まったホテル周辺は、上海の人達にとっても観光地で、地方から家族で観光に来ている人達、カップル、軍人さんなど多種多様な人達で賑わっています。

 マクドナルドやケンタッキーなどのファーストフード店もたくさんあり、看板の文字が違うだけでロゴと色使いでそれと分かり安心して注文できます。
 どの店も繁盛しているようで多くの人がカウンターで注文していました。
 よく見るとマクドナルドでソフトクリームが2元(約26円)という安さにビックリ、日本の十分の一です。
 どんな味なのかさっそく注文してみましたが、日本で食べる味とあまり変わらない味に、内心残念でした。

 邪魔にならないように通りの端で食べていると、何か視界の中に気になるものを捉えました。
 ソフトクリームを食べている子供に対し、そうでない子供がいろんな感情を含んだ視線を向けている光景を見た瞬間、自分の子供の頃の記憶が甦り、確かにその目は、私の知っているそれだと気付かされたのです。

 中国では未だに貧富の差があると前もって聞いていても、街のあちらこちらで実際にこうした風景を目の当たりにすると、戸惑ってしまいました。

 発展していく都市の宿命と言う人もいますが、多くのことを考える事のできた旅行であったと思います。
上海リニアモーターカー

 上海の浦東国際空港から街中の龍陽路駅まで約30キロの距離を最高時速430キロで走る8分弱の旅です。

 発車してから車内に設置しているスピードメーターがどんどん上がり、3分ぐらいで430キロに達し、15秒ほどその速度が続きます。

 見たことない速さで流れてく車窓からの景色、例えて言えば新幹線から見る景色の約2倍の速さで通り過ぎていくかのような感覚と、これだけのスピードの中で走行しても縦の振動を殆ど感じないという事に驚かされました。
 ただ、難点を言えば、横揺れがかなりあった事でしょうか。それさえなかったら素晴らしい乗り物だと思います。

 世界でリニアを研究しているのは日本とドイツだけなのですが、残念なことに、このリニアは日本ではなく、ドイツの技術供与によってつくられたそうです。

 いずれは日本のリニアで夢のようなスピードを体験したいものです。
(写真・文/大口)