当方見聞録「北京紀行6」
<北京のお正月>

 中国では、春節から1週間ほどお正月気分に浸れるといっても、僕がいた北京市内では静かなもので、日本人にはあまり関わりのないしんみりとしたお正月でした。
(複雑ですが今年から、北京市内も爆竹が解禁になったらしく、にぎやかなお正月だったらしいです。けれど、その反面火事も増えたと言いますから怖いですね。)
 折角の中国なのにお正月の雰囲気を近くに感じられないのは、ちょっと寂しかったです。中国の友人と、お正月を過ごしてみたかったですが、やはり家族を大事にしている国なので、なかなかその中に入って行くことは難しいですね。
 どんなに仲良くなってもその、壁は越えられないと聞きます。でも、そういった関係になれると本当に家族のように親身に接してくれると言う話も聞きました。
 外国人留学生には春節は関係がないのかと思っていると、関係あったのは、韓国人の留学生でした。彼らも、1月1日のお正月の習慣がなく旧正月の文化圏でしたので、その間だけ帰国して行く子達も多々いました。
 お正月の話をしておいて少し戻りますが、大晦日の話も。北京の家族は大晦日は、一環団らんで水餃子をみんなで作るという習慣があるそうです。
 南の方に行くとそういった習慣はなくなるらしいですけれど。餃子の皮を作るのを「和:he」といって、中国語では「合:he」と同じ発音なんです。また餃子の餃の発音は「交:jiao」と同じで、「合交」(一致団結)という意味で「家族が一致団結する」という願いが込められていると聞きました。
 日本の年越しそばに近い感じでしょうか。これを聞いてへぇ・・と思いました。実際家庭でというわけには行かなかったので日本料理店の店員たちと一緒に変わった形の餃子を作ったのは良い思いでです。
 そう、もうひとつお正月のイベントにも行って来ました。廟会(中国版縁日)です。
 学校の近くの会場が地壇公園でしたので、地壇廟会です。いろんなイベントや出店がでていてとても楽しかったです。
 ここで、日本のことを思い出しました。
 それは、どうしてかといいますと…。別に、お寺や神社があるわけではないのですけど、カラオケ大会や子供が踊ったり、座布団をまわしたりの見世物も行われてお正月ムードに華やかさがありました。入場料が確か、10元ほど取られたと思いますけれど、それでもまぁいいかなと思わせてくれる縁日でした。やっぱり子供が主役のような感じでしたけれど、大人も十分楽しかったです。くじや出店で、いっぱい遊びました。ここもまた行きたいなぁ・・・。
 
(写真・文/濱川智行)