羽田空港「空弁」

 いま巷で評判になりつつある「空弁(そらべん)」。
 これは駅弁に対して「空港弁当」を略して呼称したもので、最近では様々なメディアでも取り上げられる機会も増え、だんだんと定着しつつある名称になってきています。

 この空弁ブームの火付け役となったのは2002年の12月に販売が開始された「みち子さんがお届けする若狭の浜焼き鯖寿司」。1日50個売れればヒットといわれる弁当市場で1日に1,000個も販売する時があるという程の超有名弁当です。
 今回、そんな空弁ブームに便乗し、私もさっそく羽田空港の売店めぐりを楽しむ事に。
 いざ、空港まで出向き噂の「空弁」を探してみると、そのバリエーションの多さに驚かされます。
 王道とも言える「若狭の浜焼き鯖寿司」から始まり、「万カツサンド」「むかしの味とんかつ弁当」「鰺と小鯛の押寿し」「シュウマイ弁当」「竹篭むすび」「羽田弁当」・・・・と挙げればキリがないほど。
 これだけの多くの弁当を目の前にすると、私のいつもの悪い虫が顔を覗かせてきます。
 マイナーな物であろうと、名前に左右されるのではなく、私が心惹かれた物に光を当てたくなってしまいました。

 そんなヘソ曲がりな私が選んだのが、羽田空港限定販売「日本列島諸国名産 味めぐり」。
 国内便をメインにする羽田空港らしく、日本全国の名産品で構成されたその弁当の中身は、鮭(北海道)・帆立貝(青森)・姫筍(秋田)・小鰤照焼(富山)・南高梅(紀州)・地鶏(鹿児島)とバランスよく盛りつけられています。
 飽きのこないその上品な味付けもさることながら、機内で食べる際、あまり香りが立たないような方法で調理された食材で統一されているこの弁当の気配りには関心させられました。
(写真・文/橋島)