太平燕(タイピーエン)龍鳳閣
 小麦粉を使った麺よりもローカロリーで、おなかが満足するダイエット食として、スタイルを気にする若い女性の間で人気の春雨ヌードル。
 春雨は緑豆や馬鈴薯でんぷんで作られた糸状の食材で、サラダや酢の物、鍋の具、春巻きの具として利用されています。

 熊本市内のみという超局地的郷土料理で、昭和40年代からは小学校の給食メニューにも登場するほど、熊本市民に愛されている「太平燕」。

 もとは、中国福建省に伝わる郷土料理で、アヒルのゆで卵が入ったお祝いの席のスープ料理です。
 アヒルの卵は「鴨卵(アッロウン)」が「圧乱」と同音で、“太平”につながり、「燕(エン)」は「宴」につながるため、縁起をかついでおめでたい席に出されているようです。
 明治の熊本に渡った華僑が、故郷に思いを馳せて食していたのが伝えられたとも言われています。
 県民性テレビ番組などでも紹介され、食欲と想像をふくらましていました。
 故郷、宮崎に帰郷のおり、子ども連れの買い物のついでに昼食をとろうと立ち寄ったダイエーのフードコートで、劇的な出会い。
 ええぇぇー、こんなところにぃぃー!? 熊本市にしかないんじゃないの!?、と思いながらも速攻でオーダーに走る。

 一般的なフードコートによくあるシステムで注文し、熱々の「太平燕」とご対面!
 ちゃんぽんによく似た外観で、野菜と海鮮がたっぷりのっています。こってりとはしていないけど旨味が凝縮した薄味の塩味スープに春雨麺が入り、食欲がかき立てられます。
 こってりしていない分だけ、ガツンと来る感じが少なく、ツルツルとのど越し滑らかにお腹に入っていきます。

 野菜がたっぷり入っているので、満足感があります。

 春雨はお腹に入ってからも少し膨らむようなので、もう少し食べたいと思っても2杯目は良くお腹と相談した方がいいですよ。少し物足りないくらいがいいみたいです。
(写真・文/橋口)